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【2.気象予報士資格との出会い】

 36年ほど勤めた会社で、嘱託期間も終了し、めでたくリタイアしたのが2015年12月末のことでした。自由な時間が限りなくあるので、スポーツバイクを購入して様々な所へ出掛けてみたり、水彩画を始めてみたり、カフェのモーニングサービス巡りをしてみたり、はたまた地域のゴルフコンペへの参加や同じ会社でリタイヤされた方々とラウンドしてみたり、旅行をしたりと様々な事を手探りでやってしばらくは、のんびりと過ごしていました。

 しかし、なんとなく日々が物足りなく、ボケ防止の意味も含めて「頭を使うこともしたいな」と考え「そうだ勉強しよう」と思い立ったのが半年後の2016年6月ころでした。

 理系(電気工学)出身なので電気・電子系やIT関係の書物をいろいろ見てみたのですがピンとくるものがなく、本屋でウロウロしていたら、ふと「気象予報士」という文字が目に止まりました。パラパラと本をめくってみると「何か面白そう」と感じ、先ずは本を一冊買って読んでみることにしたのです。この「何か面白そう」という感覚って大事ですね。

 「確か合格率が低く難しい資格だったよなぁ」という程度の認識しかなく、最初は、無理だろうというのが先にきて、受験する気などさらさらありませんでした。

 こうして、気象という学問はどんな感じなんだろうと、参考書1冊で勉強が始まったのです。そう言えば、遥か昔、高校の地学の授業で、ラジオの録音を聞きながら天気図を書いた記憶が蘇ってきました。それ用の地図が書かれた専用の記録用紙があって「へぇ~」と思ったものです。

 昔は、天気予報と言えば当たらないものの代名詞みたいなところがあって運動会や遠足の前の日には一応気にしてはみるものの、当てにしていませんでした。しかし今やだいぶ適中率もあがってきているような印象です。


 このようになるには、膨大な観測Dataによる、理論に基づいた処理が必要で、気象衛星を含めて「膨大な時間と費用と人手が掛かってきたのだろうなぁ」とただただ先人の皆さんのご苦労に敬意を表したいと思います。何しろ自然相手の学問であり、業態ですから恐らく今でもあれやこれやの試行錯誤の繰り返しであろう事は想像に難くないです。

 

さて、と言う事で次のsectionから受験勉強の合格までの道のりを出来るだけ時間に沿って詳しくご紹介したいと思います。

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